これでいい野田クラクションベベー

”日々の暮らしにメリット”をそんな気持ちで執筆しています。

井戸を掘って、サウナを建てたい【平成を振り返る】

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平成も終わり、新たな年がはじまるので、ここら辺で平成を振り変える記事を書こうと思う。
 
というのも、先日高校生に「東京の生活が飽きたんですよね。やりたいことも特にないし…」と言われ、20歳くらいの自分と投影する部分があったからだ。
 
なお、この文章は私的な部分が多く含まれていて、「お前の人生なってしったこっちゃない」と思う方もいるかもしれない。
ただ、「やりたいことがない」と悩んでいる若者に「やりたいことがなくても、頑張る気持ちさえあれば色々と教えてくれる人はいるし、無駄かもしれないことが大人になったときに非常に役立つから前向きにがんばろう」と思ってもらえれば幸いだ。
 
 
***
 
 

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東京で生まれ東京で育ったが、今は長野県の特別豪雪地帯に指定されているところに住んでいる。
さいころは、こんな人生になるとは思わなかった。
 
大学生になり、お酒を扱うお店で働き、色々な大人に出会った。
ミュージシャン、役者、お笑い芸人、サラリーマン、OL…様々な人とお酒を飲みながら話をたくさんした。
 
「楽しいことをしたい」
 
漠然としていて、何の具体性もない夢。
それが、未だにあって今ままで生きてこれているのかもしれない。
 
就職活動の時期になり、進路に悩んだ。
対して学歴もないし、やりたいこともない。
 
強いて言えば「楽しいことをしたい」。それくらいの気持ちだった。
ある日お客さんに「面白いブログ」を書く会社があると聞いた。
 
それが、今お世話になっている「株式会社 LIG」だ。
社長を砂浜に埋めるブログ会社に内緒でハワイに行く人など…なんなんだこの会社。ってか、ブログでこんな面白いことできるのかと思った。
 
当時は、ブログは愚かタイピングさえもままならぬステータス。とりあえず、面接を受けに行った。
その時の面接官は「ツベルクリン良平さん」と「吉原 ゴウさん」だった。
 
「こわい。名前怖い。」とビビったのは今も痛烈に覚えている。
 
ゴウさんに「何ができるの?」と言われ「特にでいることはないですが、野球やってました! ガッツあります!」と答えた。
 
すると、ゴウさんは「何もできない人は難しいなぁ」と言ったが、
僕は「大丈夫です! なんでもやります!」と謎の自信のもと再び答えた。
今思うと質問に対して全くもって回答できていないと恥ずかしい。
 
「なんでもやる」という言葉に引っかかり、「本当になんでもやるんだね? 俺の無茶振りに耐えれたら新卒採用してあげるか考えるよ」と言われ、LIGにお世話になることになった。
※このとき、LIGとは何の雇用契約も結ばず、社長の弟子というかたちでお世話になりました。言うならば、会社によく遊びに来る人的な存在で見られていたに違いありません。
 
宣言通り、数々の無茶振りを振ってきた。
 
ざっと書くと…
 
▼弟子時代 
・名前が「野田クラクションベベー」になった
アナと雪の女王の主題歌「Let it Go」を365日間歌い続けた
・個人ブログを開設し、何かしらのブログを毎日書いた
・「壁」の写真を撮り、ブログを書き続ける
・「自画像」を書く
アメリカ横断中、毎日野宿
・11月の時期に会社に大量に余ったTシャツを売りさばく
・断食
 
▼新卒一年目
・日本一周
・お遍路
・15,000円の何かしらのものに置くと震えて音楽が鳴り出すスピーカー販売
 
▼新卒二年目
・ラッパーになる
 
▼新卒三年目
・BEBE BASEというBARを作る(現在はウィスキースタンドというウィスキーのテイスティングBAR)。
 
▼現在
・「The Sauna」を作りサウナを運営中
 
など…。
今見返すと何やってんだろ感があるが、どれもタメになったと思っている。
現在、就職して4年目に差し掛かるが、よく見ると無茶ぶりの数は減っているな…と。つまり、やれることが増えてきて、言われなくても行動できるようになった? のか…そんなこともないか。
 
どれも無駄かと思えるようなことだが、それぞれ意味があったし、だからこそ「The Sauna」をやれたのではないかと思っている。
 
例えば、
名前を「野田クラクションベベー」にすることで、会った人に理由を聞かれ「アイスブレイク」的な役割を果たす。
 
毎日ブログを書いたことで「何かを続ける力」がつく。
 
アメリカで野宿したことで大抵のことは「アメリカの野宿に比べれば…」と思えるようになって鋼のメンタルを手に入れた。
 
日本一周のおかげで全国の人と繋がりを持つことができた。
 
スピーカーを売りさばくことで、「どうすればモノが売れるのか」を考えるようになった。
 
ラッパーをして「音楽の難しさ、動画制作の流れ」をみることができた。
 
これらのスキルはすべて「The Sauna」をやるにあたり、生きてきたことだ。
ただ、「上記」のことをやるだけではなく、なにより大切なのは「熱量、ブレない信念」だ。
 
なぜ、そういう風に感じたかというと、これまで「無茶振り」をこなし、色々とタメになることはあったが、タメになるだけで実は何もできていない状態だな…と感じることが多々あったからだ。
 
はたからみれば「楽しそうなことやってるし、自由でいいよね。若いのに色々なこと経験しててすごいよね。」と言われたが、言われれば言われるほど「自分って何がしたいんだろう」と悩む日々が続いた。
 
でも、考えて何かできる人間じゃなかった(言われたことしかやってなかったから)から何もできるわけでもなく、鋼のメンタルが木くずくらいにボロボロになりかけていたときに、いつも救ってくれたのは「サウナと水風呂」だった。本当に感謝したい。
 
自分って何がしたいんだろうの回答が「サウナで救われたから、サウナで多くの人を救いたい」だった。
その想いが詰まった企画は別でまとめているので、読んで貰えたら幸いだ。
 

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25歳にして、はじめてやりたいことができた。
そこで、今までやってきたことが無駄じゃなかったとはじめて実感した。
 
サウナを作るにあたり、どうすれば実現できるかを考えた。
これは、スピーカーを売っていたときに身についた営業的なスキル(プレゼンテーション)。
 
次は、どういうコンセプト、目的でやるか。
これは、BARを作るときに学んだ。
 
どうやって資金を集めるのか。
これは、ブログでコンテンツを作ることと、日本一周のときに培った人脈だったり、サウナにハマってから出会った人たちだったりに助けてもらった。
 
自分がなできないことは、周りに助けを求めて一歩一歩進んでいった。
これらは、無茶振りの期間がなければできなかったかもしれないし、そもそもサウナをやろうとも思わなかった。
 
長々と書いてきたが、冒頭にも述べたが、「やりたいことがなくても、頑張る気持ちさえあれば色々と教えてくれる人はいるし、無駄かもしれないことが大人になったときに非常に役立つから前向きにがんばろう」ということを言いたい。
 
もちろん、やりたいことがあってそれに向かって進んでいる人は、そのまま突き進んで欲しいし、何か迷ったときもこれまでやってきたことは無駄じゃないと思って欲しい。
 
いっちょ前に文章を書いてきたが、「The Sauna」は自信を持ってご案内できるコンテンツになっているので、ぜひ一度遊びに来て欲しい。できれば、一緒に乾杯したい。
 

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長野県信濃町が気に入りすぎて、土地を探して家を建てようと本気でも思っている。
 
もちろん、井戸を掘って、最高のサウナが楽しめる家を。
 
 
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