今週のお題「思い出の先生」
こんにちは。
野田クラクションべべーです。
思い出の先生はたくさんいますが、特に一番心に残っているのは小学校三年生の時の担任の先生でした。
名前は”三田千春”みんなからは、”みたち”の愛称で呼ばれていました。この先生は結果的に半年辞めてしまうことになるのですが、その時のお話を書いていきたいと思います。
僕の心に残る先生は口からニガヨモギの匂いがした。
きっかけは、習字の授業
小学校は習字の授業というものがありました。字が苦手な僕からすると地獄のような授業でした。下手な人には教えるのが先生の役割なので、当然のように教えてくれるのですが、教える距離が近く右を向くと唇がすぐ側にありました。まだその頃キスを経験したことが無かった自分ですから、この唇だけはぶつけてたまるかという熱い信念を持っていました。
この日からは先生と距離を置くようになりました。きっと、そう思ってたのは僕だけでは無かったと思います。
学級崩壊した
学級崩壊って一度は経験したことある人も多いんじゃないでしょうか?僕らのクラスは、荒れました。先生が喋っていても話は一切聞かず、友達同士で話すという生活を送っていました。当時はグループというものがあり、そこに属するためにリーダーが喋ったらみんなで喋り、なんかやれって言われたらやる。という風習がありました。とうのも、それを守らないと裏切り者となり誰も喋ってくれなくなるんです。小学生とは難しいものです。それがきっかけで、学級は崩壊していったのでした。
横山くんのパンツにうんちがこびり付いていた
クラスで一匹狼の横山くんという子がいました。僕はなぜかその子によく絡まれていて仲がいいような悪いような関係でした。
そんなある日事件が起きました。水泳の着替えをしていた時に横山くんのパンツが床に落ちていてそれに躓き転びました。このパンツ誰のだ!?と思いパンツを見ると茶色い物体が、、、。完全にうんちでした。大きい声でうんちが付いているパンツがあるぞ〜!と叫んでしまいました。そうすると、みんなが横山くんにちょっかいをかけるようになり、先生までも同じように囃し立てたせいで、学校をやめることになったんです。とても申し訳ないことをしたな〜と反省しています。ただ、先生まで一緒になって言っていた時にクソ教師だなって思いました。
三田千春は退任した
ニガヨモギの匂いが無くなったのは、ある道徳の授業だった。いつも通りうるさいクラスに先生の声が響く。だれにも届かない声で。
先生は限界だったと思う。先生はいきなり語り始めた。
『みなさんに言わなければならないことがあります。私はもう疲れました。なので、この学校を去りたいと思います。私の言葉には力が無かったしうざかったかもしれません。それでも、私はあなた達に教える義務があります。それが、私の仕事でした。今後は他の先生が引き継いでくれると思います。私は君たちに何も教えることが出来ませんでした。それは、私が気持ち悪いからでは無くあなた達の態度が気持ち悪いんですよ』と言い残し辞めていきました。
ニガヨモギの匂いが無くなりほろ苦い記憶が脳裏に蘇ります。今どこで何をしているのか、、、。これが僕の思い出の先生のお話でした。