これでいい野田クラクションベベー

”日々の暮らしにメリット”をそんな気持ちで執筆しています。

壁No.071 君と夏フェスな壁

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君と夏フェスな壁

 君と行きたかっただけなんだ。ただ、それだけだったんだ。
 僕は、ある高校に通う18歳。趣味は、読書と音楽だ。そんな僕は、毎年夏フェスに行っている。1年間で一番楽しみな時間だ。そして、いつも通り好きなアーティストをチェックしていた。すると、後ろの席の女の子から"○○君も夏フェス行くの?"と声を掛けられた。突然のことでびっくりしたが、"うん"と答えた。
 僕は、読書と音楽は好きだけど女の子は苦手だ。もちろん付き合ったこともない。しかし、気になってる人はいた。それが、後ろの席に座るアイナだ。クラスで人気者のアイナは僕とは住む世界が違う。そう思ってた。そんな子に、声を掛けられてテンションが上がっていた。
 僕は、その日を境に色んなことを考えてしまった。あの子と夏フェスに行きたい。二人で夏の思い出を作りたい。そんな、感情が心の中に渦巻いていた。しかし、その子にはすでに行く人が居た。彼氏だ。よく考えればわかることだ。
 僕の一回目の夏フェスが終わった。



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