これでいい野田クラクションベベー

”日々の暮らしにメリット”をそんな気持ちで執筆しています。

僕がアメリカ大陸を横断して、得たモノと失ったモノ

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 モノは失くしても、友達は失うな。
そんな、言葉を何かの小説で書いてあったのを思い出した。
 
僕の人生に於いて、この30日間はとても濃かった。
というのも、僕は下北沢という土地で生まれ21年間過ごしてきた。生まれてからすぐに、親の仕事の関係上で香港に4年近く住んでいた。ただ、残念なことに記憶は一切にない。顔に残っている傷だけが、香港の苦い思い出となって、記憶に鮮明に残っている。
 
下北沢という土地は流行の最先端などと呼ばれていて、若者のカルチャーの発信の場としも有名だ。そんな環境で育った僕は、苦労という苦労はあまりしたことがなかった。何かが欲しいと思ったら手に入るし、ご飯が食べたいと思ったら食べれる環境だった。
 
今までの人生で苦労したことはありますか?と聞かれたら、今こう答えるだろう。
”ニューヨークで野宿をしたことです”
それを聞いて、どんな風に思うかはわからない。
ただ、僕はやったからこそ言える”何か大事なものを失って、何かを得たと”
 
何かを手に入れるためには、何かを失うことが必要かもしれない。それは、21年間という短い人生の中でも何度かあった。
例えば、自分の好きな子には彼氏が居るけど、それでもその子と付き合いたいと思ったり、友達との約束をすっぽかして、自分が欲しいと思っていた物を買いに行ったり、する事だ。
 
 今回の旅では多くのモノを得た。
それは、”なんとかする力””異国の地でのコミュニケーション””地図の読み方””コンパスの使い方””テントの張り方””野宿スポットの見つけ方””寒暖の差に強くなった”などだ。必要ない力と言えばそれまでだが。僕はこのスキルを手に入れることが出来て良かったと思っている。それは、生きるための術であり、デジタルな時代だからこそ、アナログの事を理解しておきたいというものだ。というのも、野宿をして雨や砂や虫に悩まされないで寝れるの”家”に感謝し、裸足で歩いた時に”靴”に感謝をし、地図とコンパスで道を進んだ時にGPSに感謝をした。今の状況に感謝するためには、アナログを体験しないいけないと思う。
 
 偉そうな事を散々述べてきたが、僕は今回の旅で失ったモノを発表したいと思う。
・メガネ
・シャンプー・コンディショナー
・糊
・レンタルモバイルwifi
・目薬
・充電器
・靴下
・野宿用マット
・童貞臭
 
 モノを失くして、人からの信頼というモノを失った30日間だった。
次からは、気をつけよ。
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